ぼくらの頭脳の鍛え方

12月16日(水)

先週末は,学生と一緒に東京に行ってきました。他大学のゼミ生と共に合同ゼミを実施。なかなか充実していました。プレゼン大会では,我がゼミ生のグループが1位と3位を獲得し,学生は大喜び。私もうれしかったのですが,他のゼミに悪いような,でもほっとしたような微妙な気分でした。なんとなく落ち着かなかったので,その後の懇親会などで,働きまくりました。はは。

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東京への行きと帰りは新幹線で。その中で立花隆・佐藤優「ぼくらの頭脳の鍛え方」文集文庫,と湯浅誠「反貧困 -すべり台からの脱出」岩波新書,を読みました。どちらも,よい本でした。

私がこの仕事に就いて教養不足を痛感したのは,立花隆さんのこの本を読んだ後でした。ひどくショックだったことを覚えています。それまでは必死に自分の専門の本だけを読んでいた(読まざるを得なかった)わけですが,それではダメだ,と気づかされたわけです。私たちの世代は,強制的に本を読むような雰囲気が大学になかった世代です。絶対的に教養がない。それをどう克服するか。私たち世代の教育者全員が,よい教育をするために真剣に考えなくてはいけない問題です。

今回の著書からも同じような感覚を受けるわけですが,その衝撃は昔より軽くなっていました。立花氏,佐藤氏の2人が話している内容自体には,そんなに新しいことは多くなく(他の著書からも,その内容が伺える),付属の「読むべき本」のリストの方が重要,という気がします。今後本を選択する上でのよいバイブルができました。もちろん,全体としても,非常によい本なんですけど。

そして,そのリストからまず一冊選んだのが「反貧困」。こちらももよい本でしたが,感想は後日。

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来年の1月までに書かないといけない論文が2本半。さて,できるのでしょうか・・・。

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