physical checkup

6月29日(火)

「人間ドック」って間違いなく和製英語だと思って調べたら,やはりそうでした。英語ではhuman dockではなくて, physical checkupって言うみたいです。日本のようなシステムがあるかどうかは不明ですが。今後Kevinに聞いてみよう。

というわけで,昨日は人間ドックに行ってきました。前日から便を採ったりして,なかなか大層ではありますが,基本的には,いわゆる健康診断に各種のオプションがついたもんだ,ということがわかりました。以下,雑感。

・便の採取は比較的簡単。あんなに少量で,いろいろわかるんでしょうか?
・身長が伸びてた。初めて166cm台に。なぜ?
・血液検査の前に,4本も試験管(的なもの)を見せられた時は少々びびった。
・肺活量は予測値以下。う~ん。
・バリウム,やはり気持ち悪い。量多い。医師に診られているので,飲むときに焦る。焦るとこぼれる。手が汚れる。機械が汚れないかと気になる。・・・落ち着かない。
・というわけでの胃の検査。医師の声が聞き取りにくい。ちょっと感じ悪い医者の態度。ぐるぐる回されたあげくに,最後は機械にこづかれる(胃を押される)。まさに,簡易型拷問,といった感じ。
・下剤の威力,すごすぎ。おなか痛い。
・バリウム,どうやったら流れるんだ・・・

結果的には,今日の朝が一番驚きました。家のトイレの水圧が低すぎるのでしょうか・・・とても苦労しました。

さて,結果はいかに・・・。

G-SHOCK GW-5000-1JF

6月25日(金)

先週,G-SHOCKが急に欲しくなって,父の日を口実にして購入することに。いろいろ迷ったあげく, GW-5000-1JFをネットで。2万5000円ほど。


実際届いてみると,思ったより大きいし,厚い。半額ほどのGW-M5600-1JFでもよかったかも・・・。でも,それなりに満足。2万5000円という値段もG-SHOCKにしては高いけど,まあ妥当かなと思う。

ちょっとだけ,幸せ。


経営戦略を問いなおす

6月21日(月)

三品和広「経営戦略を問いなおす」。最近,戦略づいているので一気に。

戦略論としては,かなり吹っ切れた内容。ポーターやバーニーの名はほとんど出てこない。

・立地:事業内容のこと。ポジショニング。
・構え:垂直統合,多角化の程度(シナジー),地域展開
・均整:ボトルネックの解消

いずれも重要な項目で,戦略と言われても違和感はない。ただ,一般的な戦略論の「角度」から見るとやや異質な感じがする。これまでの内容と,どのように整合性をとればいいのか・・・・・・戦略論は難しい。研究書の方も機会があれば,目を通さないと。

しかしこの本の真価は,最終章にもあると思う。「修練」の章。サラリーマンの人生をうまく俯瞰していて,学ぶことが多い。

・経済史と経営史
・愚者は経験に学び,賢者は歴史に学ぶ(ビスマルク)
・精神の自立と未開の荒野,リスクテイキング
・無知は闇。自分の知らない分野を覗きに行くこと

世界は分けてもわからない

6月15日(火)

W杯対カメルーン戦勝利!素直に喜ぼう!

福岡伸一「世界は分けてもわからない」前書に続いて,興味深い科学エッセイ。主に体内タンパク質の研究について語られる。そして,たまに研究者の暗部について。

著者が一流の研究者でありながら,一流の語り手であることが随所からわかる。伏線の効かせ方は,研究者とは思えないほど。ただ前書の方が読ませる力は強い。今回はおもしろいな~・・という感じで淡々と進む印象である。

「・・・この世界のあらゆる因子は,互いを他を律し,あるいは相補している。物質・エネルギー・情報をやりとりしている。そのやりとりには,ある瞬間だけを捉えてみると,供し手と受け手があるように見える。しかしその微分を解き,次の瞬間を見ると,原因と結果は逆転している。あるいは,また別の平衡を求めて動いている。つまり,この世界には,ほんとうの意味での因果関係と呼ぶべきものもまた存在しない。 
世界は分けないことにはわからない。しかし,世界は分けてもわからないのである。」

細かいコメントを差し挟むほどの力量はない。が,う~んと唸らされる言葉である。う~ん・・・。

ストーリーとしての競争戦略

6月14日(月)

スケジュールが詰まっていて,ずいぶんと疲れている感じがする。少し仕事のペースを抑えたいところだけれども・・・,うまく行くかどうか。

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楠木建「ストーリーとしての競争戦略」。ずいぶんと売れているようであるが,それも納得の内容であった。まず,これまでの戦略論の内容整理がよい。わかりやすい。業界構造の話と戦略論としてのポジショニングの話は,いままでになく理解しやすかった。また,クリティカル・コア,という論点は,確かにストーリーとして戦略を理解しないと,うまくつかめないポイントである。スターバックスの例題を自分で解いてみると,直感的にはそれほど重要と思えない「直営」が,クリティカルであることがわかる。自分の解答が本の指摘と一致した時は,電車の中ながら思わずニンマリしてしまった。

この本だけでなく,最近は戦略に関するよい本がどどっと出て,学問的な流れも変わっていくような感じがする。日本の経営学も捨てたものではない(偉そうだけど)。遅れないように,レビューしていきたい。

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同僚の先生が亡くなった。病気の中でお仕事を続けられてきて,ご苦労が多かったと思う。本当にお疲れ様でした,と言いたい。心よりご冥福をお祈りいたします。

一九八四年

6月1日(火)

5月の半ばから始めた早朝のウォーキングが,まだ続いている。自分でもちょっと驚き。今日から6月なのにまだ朝晩は肌寒いので,続けやすいのかもしれない。先週末は学会の全国大会で休めなかったが,比較的元気である。ウォーキングの効果か?

ジョージ・オーウェル「一九八四年」。これほど悲惨で残酷な話は,滅多にお目にかかれない。感情を揺さぶられる,という意味では,本当に名著である。きっかけは,現在売れまくっているこっちの本の第3巻を読む前に,と思ったのはもちろんなのだが,それとの関係を考える,なんてことはどうでもよくなってしまった。また,基本的には共産主義への絶望が背景にあると思うが,それもはっきりいって(今となっては,ということかもしれないが),どうでもいい感じがする。描き出されたストーリーにただただ惹きつけられた。

特にジュリアとの関係を描いたシーンは秀逸である。出会いから関係を結ぶまで。ラストシーンの残酷さ。いずれもすらばらしい。小説の可能性を感じることのできる一冊だと思う。