赤と黒

12月29日(水)

昨日は、1日合同庁舎で仕事。やや荷が重く、疲れた。これで仕事が終われば楽だけれど、卒論の添削が残っている。相変わらずペースは上がらず。ただ、これが終われば、今年は自分の論文のことはとりあえず置いておいて、少し休もうと思う。なんといっても、忙しい1年だったし、それくらいはいいかな。

ようやく「赤と黒」を読了。たしか、韓国でも読んでいた記憶があるから、かれこれ3ヶ月くらいかかったわけだ。時間がないのはそうなのだけど、それほど読書欲を誘う本でもない。読書リストなんかには必ずはいる名著なのに、その魅力がつかみきれず、ダラダラと読み続けた感じ。

主人公ジュリアンを中心に、恋愛関係を巡る心理描写は克明で、時に克明すぎてよくわからなくなるほど。好きじゃないけどアプローチして、そのうちに好きになって、苦しみ、また気が変わる。時に理由がよくわからないまま、揺れ動く心のありよう。また、当時のフランスの政治状況も、随所で記述される。他方、登場人物の行動については、本当にあっけないほどの記述。性的な描写も皆無で、子供が出来て、初めてそういう関係があったことがわかる。もちろん、意識してのことだと思うけど。ラストの書き方なんかは、その集大成みたいにあっけない。

ただ、読後の感覚はちょっとおもしろかった。読んでいる時には、あまり何も感じないんだけど(時間がかかりすぎたせいもあるけど)、読み終わるとじわじわと心に迫ってくる。野望をもち、知性と美形と繊細な心を武器に成り上がるが、破滅し、わずか23歳で果てる。その人生のあり方は、やはり悲しい。最後のジュリアンの心の描写が、その悲しみを一層強めるようだ。読後の感覚からすると、やっぱり独自のものがあるのかな、と感じる。今の若い人にお薦めか、と言われると、う~んと考えてしまのだけれど。


打ちのめされるようなすごい本

12月13日(月)

いやはや年末である。前のエントリーを見てみると、9月末。忘れていたけど、この頃も疲れていたんだなぁ・・・。その後、確かに韓国に行ったなぁ・・・。講演は意外に好評で、うれしかったけど、イギリス人の英語はさっぱり理解できなかった。不安。広島にも行って二日酔いに(焼酎&日本酒最高)、複雑な思いで観音寺に行くこと多数、形ができていきたKT研究会は東京で開催、ゼミの疑似合宿、ライオン通りと仕事開始、徳島・結婚式でOB・OGに会い、児島で組合の忘年会に参加。先週末はスタバ・マーケティングコンペで再び東京へ・・・あれ、高山にはいつ行ったんだっけ??

一応、メモがてら、読んだ本を挙げておく。

アマゾンで古本を買って読んだ。同時代に書かれたもので、今読むと情報が細かすぎ、要点がつかみにくい。最後はざざっと目を通す程度に。立花氏のこのころの仕事の様子がよくわかる。学者とは違う思考パターンをもっているな、と思った。

どちらも大好きな著者で、楽しく読んだ記憶はあるけど、何が書いてあったかは思い出せない・・・。対談集だからか?

とにかく「怒るな」、という話。イライラも怒ることの1つであるという。典型的な形で怒る、ことは滅多になくなったけど、イライラは多少。最近は、体調のバロメーターのような気もしてきた。些細なことでイライラする日は、休む方が無難だ。

最大のヒットは、これだ!これこそ書評という感じで、感銘を受けた。著者のリベラルな考え方、公平な視点にも共感できる。これから読みたい本が多数掲載で、満点の出来だと思う。絶筆が残念でならない。ご冥福をお祈りします。

読みたい本を見つけるための「本」がいくつかそろったので、それをリストにして、学生に配りたい。でも最後のゼミまでには、間に合わないか・・・。

そうだったのか!中国

9月22日(水)

9月も後半に入った。月曜日に名古屋旅行から戻って、昨日はほぼ丸1日休息をとっての今日だったのだけど、今はひどく体が怠い。朝、会議をこなし、午後は学生2名との面接。いずれも神経を使うものだったからだろうか・・・夏の疲れが残っているのか。どこか体が悪いのか・・・。

しかし、この夏は暑すぎる上でに、仕事が多すぎた。完全な仕事管理のミスなのだけど、それを修正しようとする気持が起きないところも、自分としては困ってしまう。なぜ、こんなに次々と仕事を引き受けてしまうのだろうか・・・。正直いってヤバイ、と思いながら、今日も1つ仕事を引き受けてしまった・・・。

明日は、MD関係でSkype会議。週末は、韓国学会の原稿作り。その後、調査データ分析の準備と学会報告の申し込み資料作成。その後、韓国へ・・・戻ると、授業開始、観音寺でワークショップ、週末は広島で研究発表。・・・・書いていても、自分で唖然とするところがある。もはや他人事のように。疲れた気持だけ、ここに記しておこう。

そんな中で、ずいぶん前に読み終わったのが、池上彰「そうだったのか!中国」。とても丁寧な仕事ぶりで、すごく勉強になった。こういう本は、多くの学者には書けない(まれに書ける人がいるが)が、人々に求められるのは、この水準の書物だと思う。

この人がメディアで引っ張りだこになったのはなぜか、という問いは、とてもおもしろそうだ。メディア史的にも、教育という意味でも。仕事しすぎで倒れないといいけど。類書も読んでみよう。

BOOK 3

8月30日(月)

お盆から大学も本格的に休みに入ったにもかかわらず、忙しい日々だった。ここにメモすることも、多かったはずなのだが。・・・オープン・キャンパス、実家に帰省、キッザニアを満喫、名古屋訪問・俊くんに会う、あなぶき研究会終了、神戸で部会崩壊の危機・・・・・・いろいろあったな。

今日は、児島の研究会が終了。でも、論文が完成する訳でもなく、満足感というか、やった感に乏しいが・・・1つずつ仕事をこなしていくしかない、と。

読書も切れ切れになりがちな中、ようやく「1Q84 BOOK 3」を読了。途中から読み始める、ということで、なんとなくペースがつかみにくかったのだが、BOOK1,2と同様に、後の方になるにしたがって興味が増してくる感じがある。最終的には、とてもおもしろく読めたし、読了後の感じもよい。おもしろい小説だったな、と思う。壮大な物語を紡いでくれた著者に感謝したい。もうちょっと話の展開は早くして欲しい気持はあるのだけれど。

不安定で、心細い世の中にあっても、自分のスタイルを守り通すことで道が開ける。大切な場所にたどり着ける。感じたことを、文章にするとそんな感じだろうか。誠実な振る舞いは身方をつくるし、世の中の流れに逆らい続けることは、それがいかに大きな組織であろうと、袋小路に陥る。希望が全面に押し出された結末には、やや意外な感じもある。著者の意図がにじみ出ている気がする。

牛河を巡る展開には、著者も迷ったのではないか。タマルと同じように。著者があのキャラクターを好きになっていた感があるし、それで牛河と「空気さなぎ」のラストが用意されたのだろう。あれがなければ、読了後の感覚も変わっただろう。

話は変わるが、映画「ノルウェイの森」の情報が少しずつ出てきている。このフィルムを見る限り、イメージはかなり近い。期待していいのではないだろうか。

リプレイ

8月3日(火)

ケン・グリムウッド「リプレイ」を読んだ。久しぶりの海外小説。もともとは、恩田陸さんの「小説以外」に記述があったので、書店でこの本が目についたのだろう。SFものというか、空想ものというか、この手の小説におもしろいものが多い(例えば、「料理人」)ってことがわかってきたのは、恩田さんのこの本のおかげかもしれない。感謝。

若い頃に戻る、つまりリプレイする、という単純な発想ながら、戻る前の知識を持ったまま戻る、という要素と段々戻る時点が現在に近づく(歳をとった時点に戻される)という要素を加えることによって、ストーリーは多様に展開していく。設定が簡単なためか、話に勢いがあるし、純粋に楽しい。読む価値のある小説である。

この設定なら、全く別のストーリーも可能だろう。例えば、リプレイはあまり多くせずに、人生の苦悩をより深く書き込む手法はあったはずだと思う。例えば、子供を失うことのつらさに焦点を絞ったりして。この小説がヒットしたことで、そういった別バージョンの小説は、絶対に現れないだろうけれど。

この本を読了後、ようやく1Q84の第3巻にとりかかる。さて、いかに・・・。

ビジネス・インサイト

8月2日(月)

昨日は家族サービスで商店街&石明かりロードに繰り出し、えらく歩かされた。健康にはよさそうなものの、本日はやや足が痛い。とはいえ、やっと前期の仕事がひと段落してきて、気分的にはよい感じ。猛暑もそれほど気にならない。早朝の散歩を復活させなければ。

石井淳蔵「ビジネス・インサイト」をちょっと前に読了。ちょっと乗り遅れた感があるけど、非常におもしろく読める。石井先生の筆力は、あいかわらずすごい。「マーケティングの神話」の続編だったとは、読むまで知らなかった。

内容については、まとまった文章を書けるほど理解しているどうか怪しい。しかし、石井先生が議論として分けている「実証主義的な理解」と「偶有性を想定した理解」が、本当に対立するものなのかどうか、という点が、個人的には気になっている。

経営における1つ1つの意思決定の過程の多くは、確かに「他でもありえた現実・世界」としての偶有性が存在しただろうと思う。多くの意思決定者は、多くの選択肢の中で迷い、そして場合によっては、思いもよらないアイディアを実現させていくことになる。しかし、マクロで見ると、つまり、多くの意思決定を集計してみると、試行錯誤を続けながら、その意思決定にたどり着く人が多くいるということがあるのではないか。結果的には、偶有的な現実の中で意思決定をした人たちが集まることによって、ある種の法則性が生まれれることはありえるように思える。もちろん、どのように法則性を記述するかが、重要になるのは間違いないのだが。

昔、石井ゼミの某先輩が、飲み会の席で「コミュニケーションなんて、基本的には成り立たない」という発言をされて、びっくりしたことがある。本書を読んで、15年ぶりぐらいに、ようやくその意味が理解できた。コミュニケーションの不確実性を踏まえた上で、のコミュニケーションという行為をどのように理解すればいいのかは、依然としてわからないのだけれど。


physical checkup : a sequel

7月28日(水)

人間ドックのその後。診察結果の書類を受け取ると、各検査項目に問題なしを示す「1」が並ぶ中、唯一「6」の数字が。異常あり。説明を見ると、肝臓に「病変」の文字。病変、病変・・・病変って、かなり嫌な響きをもつ言葉ですね。正直、見た直後はちょっと動揺しました。

で、先日CTをとってもらい、本日その診断結果がわかりました。良性のもので、全く問題ないとのことでした。特に気をつけることもなく、そのまま解放されました。まずは一安心です。

しかし、この種の事実を突きつけられると、やはり家族のこと、将来のこと、今後の研究のこと、などなどいろいろを考えてしまいますね。それほど取り乱すことはなかったように思いますが、英語のヒアリングをやろうとして、なんとなくやる気をなくしたり。総じて言えば、よい経験にはなったと思いますが、・・・・当分なくていいですね。

健康投資、怠ることなくやりたいです。

ヨーロッパ思想入門

7月18日(日)

久しぶりの休日の大学。ちょっとさぼりすぎかもな,と思う今日この頃。行きがけに散髪に行こうと思ったのに,休みでした。日曜日が定休日なんて・・・無念。第3週は日曜日と月曜日が定休日。覚えておこう。

岩田靖夫「ヨーロッパ思想入門」岩波ジュニア文庫。またしてもジュニア文庫にやられました・・・。いつもながら高校生が読むとは全く思えない学術的な内容ながら,すばらしい完成度。私のような初心者にはうってつけです。特に,旧約聖書の部分から解説がある「ヘブライの信仰」のパートは,とても勉強になりました。

またロールズの議論には,これまで触れる機会がなかったのですが,本当に誠実感あふれる議論で,すばらしいなぁと思いました。

「このような歴史的状況において,異なる民族,異なる宗教,異なる文化の共存を可能にする原理は何か。それは一言で言えば,寛容である。寛容とは,自分とは異質のものを承認することだ。・・・異質なものを自分と同化しようとせずに,異質なままで受け入れることが寛容であり,それが異なる人々のあいだの平和共存を可能にする」


行人

7月16日(金)

もうすぐ前期も終わり。研究が全く進んでいないのが気がかり。夏,うまくシフトチェンジできるようにしないと・・・。

夏目漱石「行人」は,ちょっと前に読了。新聞での連載小説で,構成が途中で変化した様子。通して読んでみるとストーリーに必然性は感じられない。読み方が浅いのか・・・やや残念。最初から全体を構成できるのであれば,Hさんを最初から登場させるべきだろうな,と思った。しかし,兄・一郎への印象が前半と後半でがら,っと変わるのは見事。彼の精神的な苦悩の描写もすばらしい。嫂の記述から感じるそこはかとない色気も読みどころかも(小説全体にはあまり関係なくなってしまっているけど)。

アマゾンのレビューは,ちょっと偏っているような気もしますね。「彼岸過迄」を未読だからかもしれないですが。

ゼロから始める大学生の読書

7月15日(木)

ゼミ生のために,こんな資料をつくってみた。果たして何か効果があるかどうか・・・。

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ゼロから始める大学生の読書
-就活を前にためになる5冊-

日常的な読書習慣をつくるために夏休みを活用しよう,ということで以下の5冊の本を選びました。読者として想定したのは「読書習慣のない大学生」です。本を読むのに慣れない大学生がまずとっかかりとして読むためにおもしろいもの,そして,就職活動や今後の人生に役立つもの,という点を意識しました。今後の読書の参考になればと思います。

この本の推薦理由は1つだけ。「自分がいかに無知か」ということを深く自覚するためです。無知の自覚から自主的な読書はスタートしますから(ですので,そのことが分かれば,この本自体をすべて読む必要もありません)。また,本書の中に含まれる本のリストはその後の読書ガイドとしても有用です。同じ目的の本として,立花隆「ぼくはこんな本を読んできた」(文春文庫),立花隆「東大生はバカになったか」(文春文庫)もあります。

戦争を体験していない世代は「戦争」について知るべきことが多いわけですが,この本は,他にはない視点から「戦争」という現実を読者に提示してきます。そのメッセージは圧倒的です。「人間はここまでのことができるのか」,とまさに信じられない思いを抱かせます。文章も読みやすいですし,絶対に読むべき1冊です。

「人生に成功するかどうかを決めるのはEQ,すなわち,こころの知能指数だ」がメイン・メッセージです。単純ですが,説得力があります。EQはまさに社会人として要求されている能力で,それが何であるかを理解しておくことは,必ずためになります。IQと社会的な成功が必ずしも一致しない,という指摘にも勇気づけられます。

リチャード P. ファインマンは,ノーベル賞を受賞した天才物理学者で,「世界最高の頭脳」をもつと言われた人です。しかし,その人生はユーモアにあふれ,人を勇気づけてくれます。今回挙げた5冊の中では最も読んでいて楽しい本で,逆に教養的な知識はほとんど得られません。しかし,天才の人生観がどんなものであるか,という点が楽しく分かる,というのは非常にうれしいですし,何よりおもしろいです。今後の読書に勢いをつけるための1冊(2冊?)です。

なんとか経営学の本を1冊,と思った時に,今推薦できるのはこの本かなと思います。まず読んでいておもしろい。内容が斬新で,わかりやすく,かつ,説得力がある(ちょっと分厚いですけど)。日本の経営学を世界水準に押し上げる1冊になるかもしれない!とまで思っています。ポーターをはじめとしたこれまでの戦略論の復習にもなります。

<+αのあと5冊:知らない世界に触れるために>
→外務省,政治家,検察,外交問題,国策調査
→ヤクザ,全共闘,グリコ森永事件(キツネ目の男)
→料理人が国を支配する?SF的,空想的だけど,変におもしろい異色の小説。
→生物学,動的均衡,細胞学

日本機械工業の社会的分業構造

7月9日(金)

有給で休み。嫁が人間ドックに言っており不在。ほぼ1日中家に独りでいる。珍しい。

例年通りの忙しい7月である。観音寺の商店街とのコラボが毎年この頃になるからで,かれこれ10年目のおつきあいとなった。その間,商店街は衰退の一途であるが・・・。ただ昨日は,漆氏とお話して,なんとなく明るいイメージを持つこともできた。観音寺の商店街にとっては,今年がターニングポイントになってほしいなぁと思う。私にできることは最大限やろう。ただ,あまり張り切りすぎないように。

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直接研究に関わる本については,あまりここに書かないのだけど,ちょっと前にレビューした,渡辺幸男「日本機械工業の社会的分業構造」には,感銘を受けた。1997年の出版ながら,主体となる調査は70年代後半から80年代。その意味で「かつて」の工業集積の姿を描いており,現代はちょっと違う,というのは,その通りだと思う。

しかし,長期間の調査を1つに凝縮したような本の構成からは,この著者が東京の大田区を中心とする機械工業集積の調査に全力を傾け,それこそ一生涯をかけたのだろう,ということが見て取れる。見て歩き,聞いて考えた結果としての工業集積への深い理解が,この本の言われ得ぬ迫力につながっていると思う。

正直に言って,中小企業研究については,やや偏った印象をもっていたのであるが,こういった研究を目の当たりにすると,その研究蓄積にも目を向けざるを得ない。不勉強を恥じるのみである。また,1つの調査対象を生涯にわたって調査し続ける,という研究姿勢には,あこがれを感じるところもある。決して器用な感じはしないけれども,研究者の1つのモデルのような気がした。

physical checkup

6月29日(火)

「人間ドック」って間違いなく和製英語だと思って調べたら,やはりそうでした。英語ではhuman dockではなくて, physical checkupって言うみたいです。日本のようなシステムがあるかどうかは不明ですが。今後Kevinに聞いてみよう。

というわけで,昨日は人間ドックに行ってきました。前日から便を採ったりして,なかなか大層ではありますが,基本的には,いわゆる健康診断に各種のオプションがついたもんだ,ということがわかりました。以下,雑感。

・便の採取は比較的簡単。あんなに少量で,いろいろわかるんでしょうか?
・身長が伸びてた。初めて166cm台に。なぜ?
・血液検査の前に,4本も試験管(的なもの)を見せられた時は少々びびった。
・肺活量は予測値以下。う~ん。
・バリウム,やはり気持ち悪い。量多い。医師に診られているので,飲むときに焦る。焦るとこぼれる。手が汚れる。機械が汚れないかと気になる。・・・落ち着かない。
・というわけでの胃の検査。医師の声が聞き取りにくい。ちょっと感じ悪い医者の態度。ぐるぐる回されたあげくに,最後は機械にこづかれる(胃を押される)。まさに,簡易型拷問,といった感じ。
・下剤の威力,すごすぎ。おなか痛い。
・バリウム,どうやったら流れるんだ・・・

結果的には,今日の朝が一番驚きました。家のトイレの水圧が低すぎるのでしょうか・・・とても苦労しました。

さて,結果はいかに・・・。

G-SHOCK GW-5000-1JF

6月25日(金)

先週,G-SHOCKが急に欲しくなって,父の日を口実にして購入することに。いろいろ迷ったあげく, GW-5000-1JFをネットで。2万5000円ほど。


実際届いてみると,思ったより大きいし,厚い。半額ほどのGW-M5600-1JFでもよかったかも・・・。でも,それなりに満足。2万5000円という値段もG-SHOCKにしては高いけど,まあ妥当かなと思う。

ちょっとだけ,幸せ。


経営戦略を問いなおす

6月21日(月)

三品和広「経営戦略を問いなおす」。最近,戦略づいているので一気に。

戦略論としては,かなり吹っ切れた内容。ポーターやバーニーの名はほとんど出てこない。

・立地:事業内容のこと。ポジショニング。
・構え:垂直統合,多角化の程度(シナジー),地域展開
・均整:ボトルネックの解消

いずれも重要な項目で,戦略と言われても違和感はない。ただ,一般的な戦略論の「角度」から見るとやや異質な感じがする。これまでの内容と,どのように整合性をとればいいのか・・・・・・戦略論は難しい。研究書の方も機会があれば,目を通さないと。

しかしこの本の真価は,最終章にもあると思う。「修練」の章。サラリーマンの人生をうまく俯瞰していて,学ぶことが多い。

・経済史と経営史
・愚者は経験に学び,賢者は歴史に学ぶ(ビスマルク)
・精神の自立と未開の荒野,リスクテイキング
・無知は闇。自分の知らない分野を覗きに行くこと

世界は分けてもわからない

6月15日(火)

W杯対カメルーン戦勝利!素直に喜ぼう!

福岡伸一「世界は分けてもわからない」前書に続いて,興味深い科学エッセイ。主に体内タンパク質の研究について語られる。そして,たまに研究者の暗部について。

著者が一流の研究者でありながら,一流の語り手であることが随所からわかる。伏線の効かせ方は,研究者とは思えないほど。ただ前書の方が読ませる力は強い。今回はおもしろいな~・・という感じで淡々と進む印象である。

「・・・この世界のあらゆる因子は,互いを他を律し,あるいは相補している。物質・エネルギー・情報をやりとりしている。そのやりとりには,ある瞬間だけを捉えてみると,供し手と受け手があるように見える。しかしその微分を解き,次の瞬間を見ると,原因と結果は逆転している。あるいは,また別の平衡を求めて動いている。つまり,この世界には,ほんとうの意味での因果関係と呼ぶべきものもまた存在しない。 
世界は分けないことにはわからない。しかし,世界は分けてもわからないのである。」

細かいコメントを差し挟むほどの力量はない。が,う~んと唸らされる言葉である。う~ん・・・。

ストーリーとしての競争戦略

6月14日(月)

スケジュールが詰まっていて,ずいぶんと疲れている感じがする。少し仕事のペースを抑えたいところだけれども・・・,うまく行くかどうか。

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楠木建「ストーリーとしての競争戦略」。ずいぶんと売れているようであるが,それも納得の内容であった。まず,これまでの戦略論の内容整理がよい。わかりやすい。業界構造の話と戦略論としてのポジショニングの話は,いままでになく理解しやすかった。また,クリティカル・コア,という論点は,確かにストーリーとして戦略を理解しないと,うまくつかめないポイントである。スターバックスの例題を自分で解いてみると,直感的にはそれほど重要と思えない「直営」が,クリティカルであることがわかる。自分の解答が本の指摘と一致した時は,電車の中ながら思わずニンマリしてしまった。

この本だけでなく,最近は戦略に関するよい本がどどっと出て,学問的な流れも変わっていくような感じがする。日本の経営学も捨てたものではない(偉そうだけど)。遅れないように,レビューしていきたい。

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同僚の先生が亡くなった。病気の中でお仕事を続けられてきて,ご苦労が多かったと思う。本当にお疲れ様でした,と言いたい。心よりご冥福をお祈りいたします。

一九八四年

6月1日(火)

5月の半ばから始めた早朝のウォーキングが,まだ続いている。自分でもちょっと驚き。今日から6月なのにまだ朝晩は肌寒いので,続けやすいのかもしれない。先週末は学会の全国大会で休めなかったが,比較的元気である。ウォーキングの効果か?

ジョージ・オーウェル「一九八四年」。これほど悲惨で残酷な話は,滅多にお目にかかれない。感情を揺さぶられる,という意味では,本当に名著である。きっかけは,現在売れまくっているこっちの本の第3巻を読む前に,と思ったのはもちろんなのだが,それとの関係を考える,なんてことはどうでもよくなってしまった。また,基本的には共産主義への絶望が背景にあると思うが,それもはっきりいって(今となっては,ということかもしれないが),どうでもいい感じがする。描き出されたストーリーにただただ惹きつけられた。

特にジュリアとの関係を描いたシーンは秀逸である。出会いから関係を結ぶまで。ラストシーンの残酷さ。いずれもすらばらしい。小説の可能性を感じることのできる一冊だと思う。





学会

5月17日(月)

土曜日は久しぶりに学会に参加した。1年ぶりぐらい。MBAが盛んになった影響だろうと思うが,やはり有力な先生方の参加が少ない。活発な議論が展開されるほど,メンツがそろっていない。

とはいえ,報告は十分刺激的であった。以下,内容メモ。

・マーケティング意思決定のための指標をつくる:マーケティングROI
・Cause-related Marketing
・製品とは異なる次元での差別化に挑む:CSRと製品差別化との関連
・ランキンランキン

個人的にも,ちょっとうれしいことがあり,無理して大阪まで行ったかいがあった。今期はちょっとまじめに学会に参加しよう。

マーケティングを学ぶ

5月11日(火)

マーケティングの教科書が出版ラッシュである。皮切りは,高嶋克義・桑原秀史「現代マーケティング論」だったのだろうか。簡単なマーケティングの教科書に対するアンチテーゼであった本書は,もしかしたら,マーケティングの研究者,特に一線の研究者を刺激したのかもしれない(あるいは,偶然かもしれないし,私が最近テキストに興味をもっているからそう見えるのかもしれない)。昨日も池尾恭一他「マーケティング」を献本いただいた。小川孔輔「マーケティング・マネジメント入門」も去年発売されているようだ(まだ未入手だが)。

そんな中の一冊が,石井淳蔵「マーケティングを学ぶ」である。これは,従来型のマーケティングの教科書とずいぶん切り口が違う。もともと,日本のマーケティングの教科書は,トータルで見ると書いてある内容には大きな違いはないのだけれど,細部の用語の使い方や強調点は,教科書によってかなり違う。今回の「マーケティングを学ぶ」は,コンパクトな分,その違いがかなり目につくし,その違いは斬新だと思う。マーケティングという概念で経営現象を切る時の「切り口」が,よりシャープになっている印象がある。

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・大きな構成:①市場志向の戦略づくり,②戦略志向の組織づくり,③顧客との接点のマネジメント,④組織の情報リテラシーを確立する
・市場志向,という概念が全面に出ている
・組織はブランド,という観点から語られている印象
・顧客の接点として,ブランド,営業,チャネルがひとくくりに語られる
・情報リテラシーの概念が中心になり,マーケティング・リサーチという技術論が後退している

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ざっと整理してみると,より実務の現場で重要なマーケティング問題を中心に,議論の再構成がおこなわれた印象である。4Pの切り口は,今日的なマーケティング活動の要請,あるいは重要性とマッチしていないから,(石井先生の見解が正しいかどうかは別として)こういった取り組みがこれからも必要になってくるのだろう。新書とはいえ,もっと勉強したい一冊である。

氷川清話

5月10日(月)

勝部真長「氷川清話 勝海舟語録 付勝海舟伝」を読了。最初は,勝海舟氏の人物に対する評伝が続き特に何の感慨もないが,後半,人生訓のようになって,俄然興味が増す。

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・綽々たる余裕,余裕をもった人間たれ
「おれもこの人間精神上の作用を悟了して,いつもまず勝敗の念を度外に置き,虚心坦懐,事変に処した。それで小にして刺客,乱暴人の厄を免れ,大にして瓦解前後の難局に処して,綽々たる余裕をもった。これひっきょう,剣術と座禅の二道より得来たったたまものであった。」

・坐忘(ざぼう),忘れること
・無用意と根気
「なんでも大胆に,無用意に打ちかからなければならない。・・・世の中の人は,たいてい事業の成功するまでに,はや根気がつきて疲れてしまうから大事ができないのだ。」

・無神経の強さ
・仕事をあせるな
・党派をつくるな,子分をもつな
・要するに処世の秘訣は「誠」の一字だ

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幕末の人物としては,やはり勝が随一か。次は西郷を読もう。



経営の精神

5月9日(日)

ゴールデンウィーク明けの週で,比較的負担は少なかったはずだが,それなりにいろいろ仕事があった。ゼミの予定を考え,非常勤講師の手当に奔走,週末は神戸のMBAに参加。神戸のMBAは思った以上に勉強になっている。やはり,香川にいると,知らぬ間に低刺激の環境に慣れてしまうようだ。

加護野忠男「経営の精神」について,著者の講演会を聞く機会があった。副題は「我々が忘れてしまったものは何か」。経営の精神は,市民精神(勤勉さなど),企業精神(情熱,創造的破壊など),営利精神(合理性,数字へのこだわりなど)からなり,そのバランスが重要ということ。また,今の日本は,そのどれもが歪んでいる,とのメッセージは説得力がある。以下,気になった点,いろいろ。

・元気(企業精神)が不足している。
叱ることの大切さ
正論を吐け
・数値化すること。よい面,悪い面。
・内部統制制度は最悪。自発的な倫理観がなければ,経営はそもそも成り立たない。
・加護野先生は5Sにこだわる。
・経営者の本をもっと読むべき(稲森,永森),経営古典の知識(ウェーバー,ゾンバルト,チャンドラー)
・MBAのあり方:実務家を重用ししすぎる国の方針は誤り

系統樹思考の世界

4月26日(月)

週末の流通科学大での研究会は,なかなか有意義であった。今後も期待できそう。ただ,疲れた。思ったより疲れた。疲れるかどうかは,懇親会での飲み方にもよるのであるが。今後はビールを減らそう。どうもビールが元凶のような気がする。

三中信宏著「系統樹思考の世界 -すべてはツリーとともに」を読んでいる。これもまたすごい本,というか,この人すごい人だなぁ・・・。世の中には,頭のいい人がいっぱいますね。

特に「アブダクション」の説明は,とてもよく理解できたので,以下にまとめておこう。

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「データが理論に対して『経験的支持』を与えるとき,同じ現象を説明する複数の対立理論の間で『支持』の大きさに則ったランクづけをすることができます。あるテータのもとで,もっとも大きな『支持』を受けた最良の仮説を選ぶ,という基準を置くことにより,仮説選択の方針を立てることが可能となります。・・・チャールズ・S・パースは与えられた証拠のもとで『最良の説明を発見する』推論方法を,『アブダクション(abduction)』ということばによって表そうとしました。」

「最良の説明が必ずしも真実であるとはかぎりません。私たちがデータから推論しようとしている物語は,『真』なるものあるいは『偽』なるものではないのです。・・・手元にあるデータからどこまで妥当な結論(すなわち物語)を引き出せるのか,あるいは引き出せないのかを見極めることができれば,それで十分でしょう。」

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どうも思考が,ネガティブになりがちなようだ。しょぼくれているような,いじけているような,単に言い訳しているような・・・。もう少し気分爽快でも良さそうなものだけどねぇ。早くゴールデンウィークにならないかなぁ。


困ります,ファインマンさん

4月19日(月)

体調はそこそこよいが,気分はなんだかどんよりとしている。ストレスがたまらないように,仕事をセーブする,というのは,それほど簡単ではない,というこことをあらためて実感している。科研報告書の作成は,進まず。天候も,なんだかさえない。

ファインマン,レイトン著「困ります,ファインマンさん」読了。「ご冗談でしょう,ファインマンさん」の続編で,やっぱり秀逸の出来である。ファインマン氏を題材にすれば,いくらでも名著がかけるのではないか,と思わせるほど。

やはり,本書のクライマックスは,氏がチャレンジャー号爆発事件の真相究明に挑む過程を追った「ファインマン氏,ワシントンに行く」の章。この事故が,NASAの組織が生み出した「組織事故」であることとが克明につづられている。そして,物理学者である氏が,「組織」という社会科学のフィールドで見せる徹底的な調査は,読者としては痛快であるが,社会科学者としてはやや複雑である。こんな調査は,ひっくり返っても私にはできない。ノーベル賞受賞者で「世界最高の頭脳」と呼ばれる氏と比較するのに無理があるのはもちろんだが,能力の違いというのは残酷である。

それから最初の奥さん,アーリーンとの逸話をつづった冒頭の章は印象深いし,立花隆氏の解説も,やや素っ気ないが本書の価値を高めていると思う。

印象深かったので,以下の文章をメモしておく。

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「オークリッジの町を歩いていて,あるデパートの前にさしかかり,ショーウィンドウにきれいなドレスがかかっているのを見たとき,僕は『ああ,アーリーンの好きそうな服だな』と思った。その瞬間だった。どっと悲しみが堰を切って溢れたのは。」

「偉大な進歩はおのれの無知を認めることから生まれ,思索の自由なくしては手に入れられないことを知らなければなりません。その上で,この自由の価値を鼓吹し,懐疑や迷いは危惧するどころかむしろ歓迎され,多いに論じられるべきであることを教え,その自由を義務として次の世代にも求めてゆく,これこそ,科学者たる私たちの責任であると私は考えます。」

「いよいよ先生の命も数日と知っておろおろしている親友どもを,ベッドからニコニコ眺め,『そんなに心配するなよ。それよりみんな多いに人生を楽しんでくれよ』と言われたのが,最後の言葉になった。」

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岩波には関連書がまだいっぱいあるので,当分は楽しめそうでうれしい。


嵐が丘

4月12日(月)

今日は一日雨の様子。週末しっかり休んだはずだけど,休み過ぎなのか,仕事のペースは上がらず。論文の校正はやっと終了で,一安心。次は科研の報告書だ。

ブロンテ「嵐が丘」を読了。ヒースクリフの人間離れした悪行,復讐劇に唖然とするばかりである。悪人の背後にある強烈な情念(愛?)を描ききっているところに,この物語が一世紀以上も生き残ってきた理由があると思う。悪人,かくあるべし。

裏表紙の本の紹介に「一世紀半にわたって世界の女性を虜にした恋愛小説」とあるのだが,この紹介はあまりにひどすぎる。気の弱い女性が読んだら,卒倒するかもしれない。寝る前に読むと,寝付きが悪くなるほど。ただ,心が揺さぶられることだけは確かである。

マーケティング競争の構造

4月5日(月)

いよいよ本格的に新年度が動き出した。例年よりも,仕事が整理されていて,落ち着いた気持ちの新年度ではある。ただ,今日のゼミ選考は波乱含み・・・。一応,楽観的な想像もしてみるが,不安の方が大きい。自分の立ち位置も少し考え直さないといけないのかな・・・。

仕事の関係で,石原武政著「マーケティング競争の構造」を再読。最初に読んだのは,10年以上も前のこと。そのときも,その論理としての完成度の高さに驚嘆したものであるが,今の読み直してみても,その印象は変わらない。もちろん現在のマーケティング研究とは,かなり研究スタイルが異なるし,その内容も現代にはそぐわない点はあるが,それでも,言葉による論理展開の爽快さは,他に類を見ない。マーケティングにおける競争を,こんな形で論理展開できる人はもう現れないだろう。こうした研究が存在したこと自体が奇跡と思える一冊である。

こころ

3月22日(月) 春分の日の振替休日

年度末を迎え,ようやく仕事が落ち着いてきた。穏やかな週末を過ごすことができて,うれしい。全然研究は進んでいないが,授業開始まで2週間ほど,なんとか研究を前に進めたい。

夏目漱石「こころ」を読了。初めて読んだのは大学生の時だから,15年ぶりぐらい。ストーリー自体は覚えていたが,細かいところには新たな発見もあった。他の漱石の小説に比べると読ませる力が強く,ページをめくるペースは早かった。やはり,小説の中の小説,という気がする。


YELL

3月16日(火)

学生の卒業関係で,予想以上にバタバタとしている。例年になく,手間がかかる。こちらも忙しい2年間だったので,今の4年生の教育にかける時間が少なくなっていたのではないか・・という思いが・・・。まあ,前向きに対処していかないと。

最近の卒業式は,いきものがかりのYELLが定番になっていると聞いた。確かに,なかなかよい曲。キーは高いけど,オクターブ下げれば,男性でも歌えそうなところが,またよい。

pvに出てくる学生の表情もよい。ちょっと胸が熱くなる。普段接している学生も,同じように学生生活を送ってきたのだなぁ・・・。

卒業式が迫っている。

罪と罰

3月14日(日)

寒い日が数日続いていたが,今日はなかなかの日より。春が近づいています。

仕事がなかなか片付かず,一進一退でゆらゆらとしてるのが,なんだかもどかしい今日この頃。まずは生活リズムを一定にして,体調を整えよう!

「罪と罰」を,ようやく,ようやく読了。なんだ,かんだで1年以上かかった・・・。翻訳が読みにくいことが,予想以上にハードルを高めている。とぎれとぎれに読んだ上に,予想外の人物が後の展開で重要になってきて,前半とのつながりが曖昧になったりして,中途半端な感じが否めない。機会があれば,新訳で,部分的にもう一度読みたい。しかし,この手の本は,忙しい中で読む本ではないな・・・。

もういちど読む山川日本史

2月24日(水)

午後から実践型インターンシップの報告のために,学生と某菓子卸を訪問。社長さんも報告に好意的なコメントをくれて,一安心。あとは最終のプレゼンを残すのみです。やれやれ。その後は,試験の採点。

世間の流れに乗って,「もう一度読む山川日本史」山川出版社,での勉強を開始。江戸時代以降を集中的に。世界史で受験したこともあって,忘れていることも多く,恥ずかしながら勉強になる。コンパクトに書いてあるので,歴史の流れを再確認するには便利です。世界史も買おう。

嫉妬の世界史

2月22日(月)

平成22年2月22日,2並びの日。ようやく仕事が一段落し,平穏な日々。なにか忘れた仕事がないかと,時より恐る恐るメールを見るが,特に怒りのメールなども来ていないようなで一安心。終日,レポート&試験の採点。

山内昌之著「嫉妬の世界史」新潮新書,を読了。あまり史実を知らない箇所もあり,勉強不足を感じる。おもしろかったけど,まあ,ありそうな話という感じ。最終章,嫉妬されない保科正之の話なんかは,もう少し詳しいとよかったなと。各話題,やや中途半端なのかな。

ゆっくり楽しんで小説を読みたいなぁという気分。なにか探しに行こう。

気のせい

2月9日(火)

通常の仕事量に戻った!と思ったのは・・・気のせいでした。突如、想定外の仕事が現れ、プレッシャーにさいなまれる日々に戻ってしまいました。なぜだ・・・。いつになれば、私に平穏な生活がおとずれるのでしょうか・・・。

休み

2月1日(月)

2月です。1月はお正月に1回更新しただけ。昨年の秋から,ずっと忙しいままお正月を超えて,1月を終えました。その間,論文を2本執筆,研究報告を3回。しかし,この週末で大きな仕事がようやく終わり,今週からは通常の仕事量に戻りました。水曜日には,授業も終了。本当に「やれやれ・・・・・・・・・・(通常より長く)・・・・・・」という感じです。長かった。

この2,3月は,かなり休みたい気持ちがあります。今までは,焦りがあるからか休むのが苦手でしたので,ここはかなり徹底的に休みたいなぁ,と。最近は家族との時間もかなり制約されていましたし,まずは,家族で旅行ですね。それから「アバター」も見ないと。 後は不義理をしてきた人達と飲み会にも行きたいですね。

ただ,反面このペースをあまり落とすことなく,すらっと仕事を続けていくと,これまたすごいペースで業績が出来そうだな,という気持ちも,なんとなくあります。私も36歳。40歳が近づくと老眼も始まるらしいですし,最近はやや腰や肩も痛いですし。年齢的にも研究能力のピークを向かえつつあるのかもしれません。というわけで,ここは一発集中して研究するのもありかなぁ・・・と,やや複雑な心境になっております。 いずれにしても,体と心の赴くままに決めたいですね。

そうそう,プライベートの読書も復活させないといけません。このサイトも,もう少し定期的に更新したいと思います。また,時間があれば,のぞいてください。よろしくお願いします。

あけましておめでとうございます

1月3日(日)

あけましておめでとうございます。教員生活10年目を迎える年が始まりました。早いなぁ。

1日から妻の実家に滞在しています。1日はこちらへ移動、2日と今日3日はずっと論文を書いていました。ご飯を食べて、論文を書く、そして夜は酒を飲む、という生活を2日続けました。寂しいような気もしますが、こうして論文書きに集中できる環境がある、というのも、幸せなことです。ありがたい。夜は仕事を忘れて飲むことができる、というのも、また幸せです。なんだか専業作家になったような気さえします。でも、この仕事山積みの日々がひと段落したら、家族サービスしないといけませんね。 カニに行こう。

ちなみに、論文はそれなりに進みましたが、まだ検討すべき点がいくつかあります。7日あたりには投稿できるように頑張ります。

では、このサイトを見ているごくごく限られた方々、本年もよろしくお願いいたします。