忙しい

11月22日(日)

嫁が手伝いに出るはずだった幼児園のイベントは中止。インフルエンザの園児が多く,園閉鎖も多いためだとか。開催されていれば,1日中子供の面倒を見るはずだったのだから,仕事的には幸い。というわけで,学校で仕事することに。

午前中に研究室に到着。6時半まで,レビューにいそしむ。なかなか計画通りに進まず,夕方,A先生に助けを求める。レビューの一部を快く引き受けてもらい,感謝。翌日の午前中も一応時間が使えるが・・・,どこまで進むか不安を残す。

夜,なんとなくの不安感から,持って帰った2本の論文にざっと目を通す。うち一本は,どうも重要そう。途中まで読んで,ちょっと安心感が出たので,レビューはやめ。寝る前に「罪と罰」の続きを読んだ。ようやくおもしろくなってきた。

11月23日(月) 勤労感謝の日

朝起きて,早速レビューを開始し,昨晩ちょこっと読んだ1本を片付ける。11時ごろに学校到着。ブログ書きなど。12時から学生との面談。学生のアンケートの進捗が気になるが,あまり進んでいない様子。来たのも2人だけ。こちらも,やや不安が増す感じ。

13時から,某会社向けのアンケート作業開始。アルバイト学生2人とI先生,K先生と共に。アンケートとお願いの手紙のチェックにやや時間を要す。アルバイトの学生2人もできる仕事が終わって,手持ちぶさたになるなど,やや進捗が遅れる。結局,アンケートの封入作業を開始できたのが5時。終了が7時半。私の段取りミスで,仕事の1/4ぐらいが残ってしまった・・・。

その後,臨時で手伝ってもらった学生1名を加え,教員2名と学生2名で鉄板焼き屋で食事。なんだかんだで終わりが12時前。翌日のことを考えずに,長居してしまった・・・。ゼミって難しいなぁ・・・と改めて実感。K先生の話がおもしろく,学生も興味津々であった。

11月24日(火)

昨日積み残した仕事を2人の先生と共に片付けるため,9寺半集合で学校へ。琴電&自転車で。ほどなく頭痛に襲われる。飲み過ぎ&寝不足の時に出る特有の症状。11時半ごろ作業は終了し,その後学生の相談を受ける。12過ぎに終了するが,ぐったりと何もできなくなる。

13時に某企業へアンケートを渡しに行く。無事,任務完了。帰りがけに頭痛薬を買い,おにぎりを押し込んだ後に,飲む。ややましにはなるが,完全には直らない。ツライ。

14時から学生が相次いで研究室に。アンケートの最終微調整&印刷。15時半に終了。その後,K先生とお話。ややショッキングな話だが,考えるのは後回しで,とりあえず仕事の残りを片付ける。16時20分から5時間目開始。軽い頭痛の中,なんとか乗り切る。最近,綱渡りのような授業が多い。まずいよなぁ・・・。

19寺半,帰宅。食事をして,倒れるように寝込む。子供より早く寝るなんて,ここ最近なかったよなぁ・・・。

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ここ3日ほど,あまりに忙しいので,記録として書いておきました。なるほど,忙しいでしょ?


レビュー

11月22日(日)

11月もすでに後半です。異常な忙しさの先週前半を何とか乗り切り,やや弛緩ぎみの週後半でした。が,そうとばかりもしておれず,今日は仕事です。しかし,研究室が寒くなりました。なんだか暗いし。

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12月2日(水)に,私にとってのビッグ・イベントが迫っています。研究会での既存研究レビューのプレゼンです。これまでの私の研究は,直接関わる既存研究が少ない分野をやってきたので,どうしても型どおりのレビューができない,というところが大きな課題でありました。つまり,レビューについては,そのあり方にかなりバリエーションが考えられるわけです。広くやるか,浅くやるかにかなり選択の幅があるという状況。深くやるにはかなり異分野の研究を取り込む必要があるわけで,自ずと限界があります。

そのような状況であると,どうしてもレビューに甘えが出ます。「この分野だから,レビューはこの程度で仕方ないような・・」というような気持ちが,どうしても,心の片隅にあるわけです。しかし,そのような甘えが,論文に致命的な欠陥をもらたす,ということを痛いほど知ったのが,昨年夏の出来事でした。そんなことから,昨夏以来,もう一度既存研究のレビューのやり方,位置づけを考え直して,徹底的にやろう,と心新たにしたのでした。12月2日のプレゼンは奇しくもレビューの発表。共同での担当のため私だけの責任ではありませんが,やはり昨夏の体験からも中途半端にはしたくないな,という気持ちが少なからずあります。

研究歴も10年を超え,多少は習熟した面もあるのか,レビューの作業自体にかつてのような息苦しさはなくなった気がします。ただ,やっても,やっても飽和感,やりきった感がないのは,この作業独特のもので,時より漠然とした不安がよぎります。まあ,少なくとも経営学の研究者は誰しもそうやって,既存研究に向き合っているのでしょうから,仕方ないわけではありますが・・・。

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昨日は,88番札所・大窪寺に紅葉を見に出かけました。こぢんまりしていますが,なかなかの景色でした。何より,家族での外出が久しぶりだったので,ずいぶんリラックスできたように思います。年末にかけて,一泊でどこかにいけるといいなぁ・・・。それまで,あとひとがんばりしないといけませんんね。

昼ご飯を食べたら,早速レビューの続きに取り組みます。

罪と罰

11月14日(土)

週末に出勤するのが,どのくらい続いているのでしょうか・・・。疲れが溜まっていますが,仕事が山積みですし,仕方ないですねぇ。インフルエンザにかからない程度にしないと・・と思っております。がんばれ,免疫力。

時間があまりとれない中ですが「罪と罰」の下巻を読み始めています。この大書,読まないとな,と思いながら今の歳になり,最初に手にとったのは・・・・1年ぐらい前でしょうか。上巻を読み終わり,一時休憩。半年以上たって,ようやく続きを読み始めました。

なんといっても,同じ人物が文中で異なる名前ででてくるのが,なんとも言えず読みにくい。いつまで経っても,「えっと,この人誰だっけ」,と思いながら読むというのは,ストレスが溜まります。心温まる話でもないですし,日本語もあまり読みやすくないし。新しい翻訳もあるようなので,そちらで読んでみる方が,無難なんだろうなぁ,と思っています。

ただ,ずっと読んでいると,読むコツのようなものは身についてくるみたいですね。内容については,うむむ,というくらいで,特に胸に響くようなところには至っていません。そんなもんなんでしょうか・・・。

万年筆

11月7日(土)

今日も休日出勤。本来はゼミで合宿をする予定でしたが,学校の方が活動しやすい,ということで,昼は学校でゼミ活動をし,夜は飲み会,そしてまた明日ゼミ活動,という変則的な合宿になりました。まあ,お金もかからないし,なかなかよいアイディアだなと思います。その分,私は研究室で2日間を過ごすことになってしまうわけですが。外はいい天気だなぁ・・・。

というわけで,今日の夜はゼミの飲み会なわけですが,その後に,ゼミ生OBの結婚式二次会に参加します。私のゼミ1期生の女性です。彼女たちも,そんな年頃になってきたわけですねぇ。

昨日は,結婚するお二人に対して手紙を書きました。なんでも披露宴で読まれるそうで,やや緊張します。最初はパソコンでさらさらっと書けばいいかと思ったのですが,某現役ゼミ生に「それは直筆じゃないとダメでしょう!」と指摘されまして。確かに。

そんなことで,昨晩はパソコンを前に文章をチェックした後に,いざ清書に。そこで思い出したのが,昨年博士論文完成のお祝いに義理の妹・弟からもらった「万年筆」でした。今こそ出番だ!

ほとんど使っていなかったのですけど,この書き味が最高!ボールペンとは雲泥の差です。だからといって手紙の内容がよくなるわけではありませんが,書き間違いも1回だけで済んで,無事完成しました。よかった。

万年筆にはインクも入っているし,当分はコンスタントに使っていこうと思います。万年筆ファンの気持ちがちょっとわかりかけてきた夜でした。

文化の日

11月3日(火) 文化の日

文化の日は「日経経済・経営図書文化賞」の発表日である。さっそく日経の朝刊をめくると受賞作はわずかに3作。経営系の著作はなし。「ビジネス・インサイト」は,最終候補作にとどまったようである。残念。近年は,論文ベースで仕事をする研究者が多くなり,それを一冊の本にまとめ上げる機会が少なくなっているのではないか・・という論評は的を得ていると思う。それに加え,大学の研究者に課せられる仕事が多すぎる。大学制度の見直しが行われるのは,いつになるのかなぁ。

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「1Q84」を読了。非常によくできた作品だというのが第一の印象。読み進むごとに,読者に伏線の存在に気がつかせていき,後半になっていくごとに魅力が増す。読む価値のある小説だと思う。

村上作品を読み続けてきたものとしては,これまでの著作のエッセンスがちりばめられている点が興味深い。「世界の終わり・・」や「海辺のカフカ」で用いられた2つの物語が同時並行に進むスタイル,「羊を巡る冒険」の羊を思わせる「リトル・ピープル」の扱い(リトル・ピープルは,他の短編にも出てきたような・・・),「アンダーグラウンド」で取り上げた新興宗教の世界,「ノルウェイの森」から現れた克明な性的描写・・・などなど。もっとあるのあもしれないけど,村上作品の総決算,的な評価が現れやすいのかな,という気がする。

読んでいて気になったのは,物語のテーマに関するやや「ずれた」感じ。例えば,新興宗教の世界観へのとまどい,とか,人生のキーポイントとなる幼少期の体験,とかが,なんとなく私個人の経験や感覚とはずれるかなぁ,と。宗教の問題は未だに大きな社会的な問題,というか現象だけど,それが自分に差し迫った問題になっておらず,なんとなくずれた感じを受ける。また,幼少期の体験についても,私が幸運にして幸福な幼少時代を送ったからかもしれないが,それが人生に決定的に影響を与える,という感覚がどうもずれた感じ生んでいるように思う(逆に大人になってから性格に変化が生じることの方が個人的には興味深い)。よくできた小説だと思うけど,その辺がいまいちのめり込めない原因になっていのではないか,というのがごくごく個人的な感想である。

しかし,物語の中で「空気さなぎ」がベストセラーになり,そのことが物語を進めていく1つのポイントになり,その物語の媒体である「1Q84」がベストセラーになる,という現象には妙な感覚がある。村上さんの著作は,「ノルウェイの森」以降,ここまで売れることはなかったから,この爆発的な売れ方には村上さん本人もとまどっているのではないか。ほんと妙だ。「ノルウェイの森」とは違って,これまで村上さんの本を読んでいなかった人には,なんのことかさっぱりわからないはずだしねぇ。

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この本に関しては,いろいろ解説本が出ているようである。どんなことが書いてあるのか,興味はあるけど・・・いずれ本屋か図書館でパラパラと見てみよう。素っ頓狂なことが書いてあるとおもしろいんだけど(笑)