一九八四年

6月1日(火)

5月の半ばから始めた早朝のウォーキングが,まだ続いている。自分でもちょっと驚き。今日から6月なのにまだ朝晩は肌寒いので,続けやすいのかもしれない。先週末は学会の全国大会で休めなかったが,比較的元気である。ウォーキングの効果か?

ジョージ・オーウェル「一九八四年」。これほど悲惨で残酷な話は,滅多にお目にかかれない。感情を揺さぶられる,という意味では,本当に名著である。きっかけは,現在売れまくっているこっちの本の第3巻を読む前に,と思ったのはもちろんなのだが,それとの関係を考える,なんてことはどうでもよくなってしまった。また,基本的には共産主義への絶望が背景にあると思うが,それもはっきりいって(今となっては,ということかもしれないが),どうでもいい感じがする。描き出されたストーリーにただただ惹きつけられた。

特にジュリアとの関係を描いたシーンは秀逸である。出会いから関係を結ぶまで。ラストシーンの残酷さ。いずれもすらばらしい。小説の可能性を感じることのできる一冊だと思う。





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