ロンドン街歩き

8月28日(日)

イギリスに来ている。来年予定している在外研究の下見のために、滞在予定の大学を訪れたり、家を見つけたい街の様子を見たりする予定で5日間の滞在。イギリスは初めての訪問。

昨日と一昨日は、ロンドンに滞在した。主な目的は、小売店舗の視察。できる限りの小売施設を回ろうと、地下鉄を乗り回しながら、ぐるぐると街を歩いた。2日で3万歩も歩いたのは、この携帯付属の万歩計を使い始めてからの最高値。足がすこぶる痛い。

ロンドンの街を歩いていると、いろいろなことを考えさせられる。ソウルや上海も興味深いけど、ロンドンも同じように興味深い。今日はホテル近くのケンジントン・パークを歩いて、大都会の真ん中にこれだけ大きな公園があることに、やはり驚嘆。皇居も大きいけど、この公園は一般の人が自由に入れるところが違う。日曜日だったせいか、犬の散歩をする人、ジョギングする人が多く見られた。散歩しててても、どうも風景から浮いている気がして、やや落ち着かないけど、気持ちよい散策ができる。


ケンジントン・パーク

小売施設の方もなかなか。老舗百貨店・ハロッズも、いろいろ探せば語り尽くされているのだろうけど、すごく印象に残った。この大都会の真ん中で、未だに家具や家電を売っている百貨店があるとは・・・。おそらく、郊外の巨大家電量販とか、家具のディスカウンターなどが未発達なんだろうけど、それでもあの光景は印象的だった。写真は、もう1つの老舗百貨店、リバティ。こちらは、百貨店というより、品のいいファッションビルみたい。たぶんフロアは、109の半分ぐらいかな。


リバティ

老舗の百貨店の戦略としては、「観光客用の購買の場所」として確立しているところが共通しているよう。これは日本の百貨店は学ぶところが多いのではないかと思う。大阪・梅田の百貨店なんか、あれだけ集積させて同質的な競争をしているのだから、1店でもグローバルに集まる観光客に向けたフロアを作ればいいのに、と思う。日本伝統の織物、小物、盆栽なんかを集めたフロアを作れば、海外のお客さんは大喜びだと思う。

それに、おもちゃの店、ハムレイズ(Hamleys)の店内演出もよかった。多数の店員が、フロアでおもちゃの実演をして、子供を楽しませると同時に、おもちゃの魅力を伝えるマーケティングもおこなっている。ディスニーランドみたいな楽しい雰囲気があるし。あれは日本でも受けるだろうし、日本人はあの手のサービス、得意だと思うんだけど。

その他にも、セビル・ロウ(オーダーメイドのスーツの聖地)やイギリスおみやげの専門店(あんなのが東京や高松にあってもいいね)なんかも回って、いろいろ勉強になった。でも、一言書いておくとすると、ロンドン街歩きは、仕事的には興味深いんだけど、個人的にはあまり「おもしろい」とは感じない、ということ。この歳になって1人で異国の街を歩いていても、心の底からfunnyとしての「おもしろさ」は感じないんですね。家族や友達と語り合うことのできない異国の街は、そういう意味で、どうというところのない場所である。寂しいような、幸せなような、複雑な心持ちのする異国の街歩きだった。

1 件のコメント:

  1. Kommy様
    突然の無礼なご挨拶、申し訳ありません。
    わたくし、岡山の印刷会社の者です。
    現在ある企業様のホームページを作成しており、
    メインイメージとして「伝統あるイギリスの街並み」を探しているなかで
    偶然、Kommy様のブログに辿り着きました。
    投稿されておられる、センスあふれる写真の数々は、写真素材集などには無い
    魅力を感じました。
    その中でもクライアントがこのページの
    「http://3.bp.blogspot.com/-i_tcqcgKAkg/TlqLKJv4cwI/AAAAAAAAAbw/4ux0aPiUIMM/s1600/IMG_0248.JPG」
    を大変気に入っており、可能であれば使用させていただきたく思い、コメントいたしました。
    有償でも構いませんので、使用させていただけないでしょうか?
    (有償の場合、費用を教えていただけると助かります。)
    コメント欄で構いませんので、ご返事いただけると幸いです。
    ※弊社名、メールアドレス等はご返事頂いた後、記載いたします。

    最後に
    このような突然のご挨拶になってしまい、
    大変失礼いたしました。

    どうぞよろしくお願いいたします。

    【補足】
    最新の記事にも同様のコメントを記載しております。


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