メディア・バイアス

4月15日(金)

今期の授業は、火、水、木に詰め込んだ。なんとか、金曜日から月曜日までは研究に集中できる体制に。しかし、詰め込み過ぎの結果、金曜日は疲れがとれず、なんとなく体がだるい。今日の目標は、研究の頭にうまく切り換えることだな。

松永和紀「メディア・バイアス -あやしい健康情報とニセ科学」を読了。なぜ買ったかは覚えてない。ずいぶん前からあるはず。最近書棚で見つけて、授業に使えそうと思い、急遽読むことに。

内容は至ってまっとうで、好印象。メディアを通して科学的根拠に乏しい情報が報道される「メディア・バイアス」についての事例と解説。特に、なぜメディア・バイアスが生まれるのか、その分析が入っている点がよいと思う。テレビの場合は、視聴率至上主義。そして、番組制作委託先の待遇の悪さ。また原稿の場合には、フリーライターの待遇の悪さ。さらに、専門家と称する研究者のいい加減な態度と功名心。この辺りの問題が解決しなければ、この問題はなくならない。自分も研究者の端くれとして、心得ておかなければならない。

一方で、やや助長な感じはする。疑わしい情報が流れた事例が続きすぎる印象。逆に、真っ当に報道しているメディアが、どのように仕事をしているかについて、もう少し掘り下げて欲しかったな、とも思う。

ただ、このくらい平易な言葉で書いてくれれば、学生もよく理解できるだろうし、使いやすい本だと思う。学生にも推薦しよう。

1 件のコメント:

  1. Hello, Professor Komiya. I used Google Chrome's translate function to translate your page into English. Of course the translation isn't perfect, but I can often understand the gist of the blogs.

    Media bias is a very interesting subject, especially when you compare similar stories from different countries. People in general and especially students and academics must consider media bias whenever they read something. It is important to be more than a passive consumer of current events. We must analyze what is being said, who is saying it, and why they are saying it.

    Cheers,

    Kevin
    http://www.kevinsenglishhouse.com

    2011年5月23日11:27

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