作家と翻訳

10月10日(水)

10日の深夜1時過ぎ。うまく寝られず,まだ起きている。こんな文章を書いていると,さらに寝られなくなるなぁ,と思いながら。でもまあ,明日,急いでやることもないし,とも思いながら。結局書くことにする。

あてもなくネットを見ていると,Numberのサイトで文集文庫 秋の100冊フェアのリンクを見つけた。その海外文学の項に(最近は海外の作品ばっかり読んでいるなぁ),グレイス・ペイリー「人生のちょっとした煩い」が紹介されていた。村上春樹訳。だけど,知らない本だ。

さっそくアマゾンのサイトもチェックしてみる。なになに,「「ペイリーさんの小説は、とにかくひとつ残らず自分の手で訳してみたい」と村上氏が語る、アメリカ文学のカリスマにして伝説の女性作家の第一作品集。」 そんな文章を読んだら,読みたくなるじゃないか。でも,現在,日本語の新しい本を手に入れるためには,けっこうなコストがかかる。ページ数は303。そんなに大部ではないし,すぐ読めてしまいそう。う~む,残念ながら,日本に帰ってからにするか・・。

でも,村上さんの翻訳書は,文学作品としての質も,翻訳の質も高水準なことがわかっているので,いつか必ず手に取ることになると思う。ポイントは,すぐれた作家が翻訳もやっているという点。あたりまえだけど作家が本業なので,翻訳された日本語がすばらしく,読んでいて安心感がある。他の翻訳家の中には,英語の知識はあるんだろうけど,日本語が下手,という人がたまにいる。おそらく日本語をあまり読んでいないんだろうな,と思わせるような翻訳は,やっぱり読んでいてストレスになる。その意味で,村上さんの翻訳は貴重だし,こういう翻訳書を読めることの幸せを感じるべきだな,と最近思うようになった。それに村上さんの作品解説も,いつもすばらしいし。

それはそうと,村上さんの翻訳書,次から次へと出ているなぁ。アマゾンでちょっとチェックしただけでも,未読の本が多数。同じくグレイス・ペイリー「最後の瞬間のすごく大きな変化」カポーティ「誕生日の子供たち」ティム・オブライアン「世界のすべての7月」。あいかわらず,すごい仕事量。まねしたいけど・・・無理なんだよな^^

そういえば,ノーベル文学賞の発表も近づいてきた。とるかな,今年は。

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