LONDON PRIDE

5月12日(土)

今日は土曜日だけど、午前中は論文執筆。学会報告用のプロシーディングペーパーは、来週の金曜日が締め切り。英文校正をしてもらうことを考えると、なんとか今日中には仕上げて、原稿を淳子さんに送る必要があった。久しぶりに6時に起きて朝食まで執筆。子供の勉強につきあった後、また2時間ほど執筆して、お昼前にようやく第1稿が完成。爽快感はないけど、まあなんとか英文で書き上げた。ちょっと一息つける感じ。

こちらに来る前に頭にあった研究面での目標は、英文での論文執筆能力を向上させる、という漠然としたもの。なんとかここ数年の間に、それなりのジャーナルに論文を載せたい。だだ、こちらに来る前は、何がキーポイントなのかは、よくわかっていなかった。勉強する時間はあるから、英文の論文をひたすら読めば、何かつかめるだろう、くらいの感じ。

しかし、実際こっちに来てみると、わりとあっさり課題が判明。事例研究の方法論。1年間だけの滞在なので、こちらでアンケート調査をできるわけではないし、インタビュー調査で深いデータがとれるとも思えない。可能なのは、日本の事例のデータを使って、論文を書くことくらい。その意味では、事例研究がキーになることはわかっていたのだけど、その方法論については、それほど意識していなかった。それが、ジャネット先生に私の論文を見てもらったら、速攻の一言。方法論がダメ。さっそく、文献をいろいろ紹介してもらって、勉強をスタートすることができた。

これは考えれば、考えるほどラッキーなことだった。私の今の能力を考えると、統計的な手法よりは、事例の方法論を地道に突き詰めた方が、よい論文を書ける可能性は高いと思う。さらに、事例の方法論が進んでいるのは、オペレーションズ・マネジメント、という異分野であり、私が普通に過ごしていたら、その議論に接するのはずいぶん遅くなっただろう。読む本や論文は山ほどあるけど、山ほど読めば、何かつかめると思う。論文執筆が一段落したら、早速方法論の勉強に戻ろう。

やっぱりこの歳になって、研究だけできる1年というのは、本当に貴重。なおかつ、家族と一緒で。さらに、勉強が終わるとうまくて安いビールが飲めて^^

昨日飲んだ、LONDON PRIDE。上品な味わい。まだまだおいしいビールがありそう。それが一番うれしかったりして。



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